数日前AV watchで見つけてここに書き込もうと思ってたんですが、失念。本日エンガジェットによって思い出しました。

というわけで、三画面以上じゃないと我慢ならない特殊な重病を抱えている人には、新たな光明かもしれません。プロジェクターでもなく液晶でもなく、しかもベゼルによるいやらしい分割もなく、シームレスな大画面。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080515/shinoda1.jpg
http://techon.nikkeibp.co.jp/english/NEWS_EN/20080516/151859/?SS=imgview_e&FD=1550220544&ad_q

いわゆるプラズマ技術の応用だそうです。PDPって言いましたっけ。蛍光灯の原理の延長でしたよね、たしか（違ったかな）。

ともかく驚くべきは、125インチで3.6kgという軽さ。消費電力は600w。電気ストーブと同じ程度なので、家庭でもいけますね。解像度はいまんところ960x360。

しかも
http://www.shi-pla.com/PTA070926.pdf
これを見るとチューブ状の蛍光管を縦に並べて画面をつくってゆくので、構造的には画面を角のない曲面にすることも容易。

篠田プラズマHP
http://www.shi-pla.com/index.html
あ、社長の略歴見ると富士通でカラーPDPの基本構造を発明したって書いてありますね。ただものではなかった。

参照
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080515/shinoda.htm
http://www.engadget.com/2008/05/16/shinoda-plasma-showcases-125-inch-curved-pta-display/
http://techon.nikkeibp.co.jp/english/NEWS_EN/20080516/151859/


構造を工夫すれば、巻いて収納なんてことも可能じゃないかな。

ともかく課題はまだありそうですが、応用範囲も広そうで楽しみな技術だと思いました。われわれ的には横長三画面分80インチぐらいがちょうどいいのかな。

▼ brubeckさん
>...プロジェクターでもなく液晶でもなく、しかもベゼルによるいやらしい分割もなく、シームレスな大画面。

これすばらしいですね。
個人的に問い合わせをしてみました。

で、やっと返信がきました。

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お問い合わせの件につきまして
当社は今秋よりセットメーカー向けに出荷を
開始の予定となっており最終的な製品といたしましては、
その後ということになっております。
しばらくの間は公共の場所等への出荷となります。

最終的には個人向け製品も視野に入れているのですが
現在のところ、まだその段階に至っていないのが現状です
−−−−−−−−−−−−−−
とのことでした。

個人向けにはまだ先になるようですが、既存のプラズマにしろ液晶にしろ、１６：１０のワイド画面のしか選択肢がない状況ではゲーム用変態？比率のモニタとして首を長くして待ちたいと思います。

▼ かずくんさん

さすがですね。はやくも精密爆撃を試みられたわけですな（笑）。今回成果はなかったようですが、少なくともこれで敵が我々の存在を認識したわけですよね。つまりレースシムに限らず臨場感を求めるためにデバイスを工夫するPCゲームという特殊な世界があって、そこでは篠田さんの製品のようなものが待望されているということを。さてどんな反撃があるのでしょうか。

液晶の場合、同じ大きさのモノをある程度の数を生産・出荷することを前提に世代ごとに大規模な設備投資をしなければならないわけですが、篠田プラズマの場合、異なる大きさのモノを少数作ってゆくのに適しているような感じですね。構造上歩留まりも良さそうなので工場生産が容易になれば結構安価にできそうな気もします。画質はどうなんでしょうね。

もろもろ今後に期待です。